Pump.funで発行されたトークンの約7割が発行当日に取引を終えている実態を、1,800万件超のデータをもとに解説します。ミームコインにおいて、この仕組みとリスクを理解しておくことが大切です。
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誰でも簡単にトークンを作れる。
その先にあるもの
「誰でも簡単にトークンを作れる」——Solana上のミームコイン発行プラットフォームPump.funは、その手軽さから2024年以降、利用者を大きく増やしてきました。プログラミングの知識がなくても、名前と画像を用意するだけで独自のトークンを発行でき、そのまま売買を始められる点が支持されています。
SNSのタイムラインには次々と新しいトークンの名前が流れ、なかには数時間で価格が何倍にもなり話題を呼んだものもあります。しかし、そうした華やかな話の裏で、Pump.fun上で生まれたトークンの大半が実際にはどのような末路をたどっているのか、具体的な数字で把握している人は多くありません。
話題になっている銘柄だけを見て「ミームコインは儲かりそう」と感じてしまうのは危険です。星の数だけある銘柄の中で、その銘柄が話題にまでなるにはどれほどのレアケースなのか見ていきましょう。
「乗り遅れたくない」気持ちと、
事前に知っておくべき事実
SNSで次々に流れてくる新規トークンの情報を目にすると、話題に乗り遅れたくないという気持ちが働くのは自然なことです。とくにPump.funは新規発行のペースが速く、常に新しい銘柄が目に入ってきます。すると、感覚的に「これから盛り上がっていきそう」という印象を受けやすくなります。
しかし、話題になっている銘柄が今現在も取引できる状態にあるのか、そもそも発行された銘柄がどれくらい長く残っているのかを、あらかじめ知っておく必要があります。生存率がどのような分布になっているのかをデータで確認することは、ミームコインを知るうえで重要になってきます。
データで見る
Pump.funトークンの実態
暗号資産データサイトのCoinGeckoは、2024年1月から2026年6月までにPump.fun上で発行された約1,867万件のトークンを調査したレポートを公開しています。集計にあたっては、一度も取引が行われなかったトークンを除外し、実際に売買が発生したもののみを対象としている点も特徴です。
Pump.funは、Solanaというブロックチェーン上で誰でも低コストで独自トークンを発行できるサービスです。発行のハードルの低さから、次々に新規トークンが生まれ続けている点が特徴で、この手軽さこそが人気の理由である一方、後述するような短命なトークンが大量に生まれる背景にもなっています。
このレポートによると、発行されたトークンのうち68.67%(約1,283万件)が、発行された当日のうちに最後の取引を終えており、いわゆる「即日消滅」の状態にあることが分かります。
さらに発行から1日経過した時点までを含めると、全体の80.37%が2日以内に取引が途絶えている計算になります。つまり、Pump.fun上で生まれるトークンの5つに4つは、数日のうちに市場から姿を消していることになります。
なぜこれほど多くのトークンが短期間で取引されなくなるのでしょうか。背景には、Pump.funが採用している「ボンディングカーブ」という価格決定の仕組みが関係しています。
ボンディングカーブとは、買い注文が増えるほど価格が自動的に上がっていく設計のことで、一定額まで買われたトークンは、Raydiumなど外部の分散型取引所へ取引の場を移す「卒業」と呼ばれる状態に進みます。

多くのトークンはこの卒業ラインに到達する前に買い手がつかなくなり、取引そのものが止まってしまいます。実際、卒業に到達できるトークンの割合は1%程度にとどまるとされています。
発行のハードルが低いぶん、作り手も反応がなければすぐに見切りをつけて次の銘柄に移り、この構造が同日中の取引終了という結果に表れていると考えられます。
生存期間別に見ると、2〜3日で取引が止まったトークンが4.12%、4〜7日が3.44%、8〜14日が2.47%、15〜30日が2.05%と、日数が経つほど生存する銘柄の割合は着実に減っていきます。

90日以上取引が続いたトークンは4.55%(約85万件)ありますが、これはPump.fun上のボンディングカーブでの取引のみを対象とした集計であり、卒業後にRaydiumなど外部の取引所へ移った銘柄の取引実績は反映されていません。そのため、実際の90日以上生存率はこの数字よりもやや高い可能性がある、と報告元は補足しています。
こうした短期間での値動きは、価格が上下どちらにも大きく振れる暗号資産ならではの特徴でもあります。少額であっても、投じた資金の価値が短時間で大きく変動したり、取引自体が成立しなくなったりする可能性がある点は、あらかじめ理解しておきたいポイントです。
話題性の高さと、その銘柄が長く取引され続けるかどうかは、必ずしも一致しないという前提を持っておくと、SNS上の盛り上がりに接したときの受け止め方も変わってきます。
なお、このレポートの集計は、Solana上のオンチェーンデータを分析ツールで抽出する形で行われており、Pump.funのプログラムを通じて発行されたトークンの生成記録と、実際に成立した取引の記録を突き合わせることで、それぞれのトークンが最後に取引された日付を割り出しています。
個々の銘柄の値動きを追うだけでは見えてこない、市場全体の傾向を数字として可視化している点に、このようなレポートの意味があります。目の前の一つの銘柄が伸びるかどうかを予測することは難しくても、「大半の銘柄は短期間で取引が止まる」という全体の傾向自体は、こうしたデータから比較的はっきりと読み取ることができます。
取引回数が増えるほど気になる
「損益管理」
仮に複数のトークンを試しに売買してみる場合、取引の回数が増えるほど気になってくるのが損益の管理です。Pump.fun系のトークンは値動きが速く、短期間に売買が集中しやすいため、後から一つひとつの取引を振り返って損益を計算するのは手間がかかります。とくに年間の取引件数が多くなると、確定申告の時期になってから履歴をさかのぼって計算し直すのは大きな負担になりがちです。こうした細かな取引履歴を自動で取り込み、損益計算をまとめて行えるツールとして、cryptactという選択肢もあります。
同じような仕組みは今後も増えていく

Pump.fun以外にも、同様の仕組みを採用したミームコイン発行プラットフォームは複数登場しており、今後も新しいサービスが増えていくと見られています。
プラットフォームが変わっても「大半のトークンが短期間で取引されなくなる」という基本構造は共通している場合が多く、これは発行のハードルが低いほど短命なトークンの割合が高くなりやすいという傾向があるためです。
このミームコイン界隈の傾向、これを理解しておくことがSNSなどの目先の話題に振り回されない判断につながります。
まずは損益の記録から始めてみる
PR:もしミームコイン系のトークンを実際に試してみる場合は、少額から始めるとともに、取引履歴や損益をそのつど記録しておくことをおすすめします。cryptactでは複数のウォレットや取引所の履歴をまとめて管理できるため、まずは公式サイトで自分の取引スタイルに合うか確認してみてください。
まとめ
Pump.fun上で発行されるトークンの約7割が発行当日のうちに取引を終え、2日以内では8割に達するというデータは、手軽に発行できるトークンの多くが短命であるという実態を裏付けています。話題性だけで判断するのではなく、こうした全体像を踏まえたうえで、暗号資産とどう付き合っていくかを考えることが大切です。
本記事にはPR(アフィリエイト)リンクを含みます。また、暗号資産は価格変動が大きく、記載内容は情報提供を目的としたものであり投資勧誘を意図するものではないため、取引の最終判断はご自身の責任で行ってください。
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