BNB Chainがトークン化株式で首位? 仕組みと理由を解説

BNB Chainがトークン化株式の供給シェアで約5割を占め、Ethereumを上回りました。仕組みと背景、RWA市場全体で見た立ち位置までまとめて解説します。

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トークン化株式とは何か

「トークン化株式」という言葉、最近よく見かけませんか?

BNB Chainがこの分野で急に存在感を強めている、というニュースがあります。その仕組みやEthereumとの違いが気になって、いざ調べてみると複数のチェーンの名前や専門用語が次々に出てくる。で、途中で挫折してしまった、なんてことありませんか?

このトークン化株式が注目されているのは、暗号資産の世界とこれまでの株式市場が、徐々に地続きになりつつあるからです。ビットコインやイーサリアムのような暗号資産だけでなく、なじみのある企業の株式までブロックチェーン上で扱えるようになれば、暗号資産に対する見方そのものが変わってくると思います。

「RWA」や「コンポーザビリティ」といった単語も、意味を知らないまま読み進めると内容がぼやけてしまいますし、数字も次々に出てきて、どこに注目すればいいのか分からなくなってしまうかもしれません。ここでは、何が起きていて、それがどう位置づけられるのかを順番に整理していきます。

出展:BNBチェーンがトークン化された株式の50%を占める ― その急増の要因とは?

BNB Chainがシェア5割を握った経緯

トークン化株式という分野で、BNB Chainが供給量ベースで約5割のシェアを握ったことがBlockworksのデータでわかりました。

トークン化株式とは、株式などの伝統的な金融資産の権利をブロックチェーン上のトークンとして表現したもので、証券会社を介さずに保有・取引できる仕組みのことになります。

また、供給量ベースというのは、実際に発行され保有されているトークンの総額をもとに比較する見方で、取引の活発さそのものではなく「どれだけの資産がそのチェーン上に存在しているか」を表す数字です。

6月に「bStocks」というサービスが始まる前は、Ethereumがこの分野で最大の供給量を持っていて、BNB Chainは5億ドルにも届いていませんでした。ところがbStocks開始後、BNB Chainは8月末までに13億ドルを超える規模まで拡大し、Ethereumの約8億ドルを上回りました。Solanaも約5.5億ドルまで伸びて、Avalancheは約1.7億ドルにとどまっています。市場全体(約29億ドル)のうち、BNB Chainが約半分を占めている計算です。これだけの規模を数か月で一気に積み上げてきた、というのが今回の話題の中心になっています。

bStocksが伸びた2つの理由

bStocksがこれほど伸びた背景には、24時間365日の決済が可能な点とコンポーザビリティの2つの特徴があるとされています。コンポーザビリティとは、異なるDeFiサービス同士を連携させられる性質のことです。

従来の株式取引では、証券取引所が開いている平日の日中しか売買できませんが、トークン化された株式であればこうした時間の制約を受けにくくなります。

また、コンポーザビリティがあることで、保有しているトークン化株式を手放すことなく、別のDeFiサービスの担保として使ったり、それを裏付けに資金を借り入れたりといった応用もしやすくなると考えられています。

株式を保有しながら別の用途にも活用できる点は、従来の株式取引にはなかった特徴です。

数字の面でも、bStocksは6月以降で運用資産残高が5億ドル以上積み上がり、67以上の銘柄が対象になっています。累計の取引高も190億ドルを超えており、発行額が増えただけでなく実際に活発に売買されていることがうかがえ、この分野を見るうえで一つの安心材料といえそうです。

もっとも、成長が特定のサービスに集中している点には注意も必要です。もしbStocksの利用が伸び続ければBNB Chainの存在感はさらに強まりますが、逆に利用が鈍化した場合は、この分野の成長がbStocks頼みだったことが浮き彫りになる可能性もあります。一つのサービスの動向が、チェーン全体の順位を大きく左右しているというのは、覚えておきたいポイントです。

RWA市場全体で見るとEthereumがまだ優位

ここで少し視点を広げて、トークン化株式だけでなく「RWA」市場全体で見てみます。

RWAとはReal World Assetの略で、株式や債券、不動産といった現実世界の資産をブロックチェーン上で扱えるようにしたものの総称です。RWA.xyzのデータによると、市場全体は約384億ドル規模とされ、このうちBNB Chainが占めるのは約57億ドル、割合にして15%程度になります。一方Ethereumは約172.7億ドルで45%程度を占めており、Solanaの約40.6億ドルがそれに続きます。

つまりトークン化株式という一分野では、先行しているBNB ChainもRWA市場全体で見るとまだEthereumに大きく水をあけられているのが実情です。

Ethereumが強いのは、株式だけでなく国債やファンドなど複数の資産クラスから資金を集めている点が大きいとされています。資金の入り口が複数あることで流動性が高まり、特定の一分野に依存しない構造になっているわけです。

逆に言えば、BNB Chainの現在の強さは「トークン化株式」という一分野に集中して積み上がったものであり、まだ土台の広さという点ではEthereumに追いついていないともいえます。

BNB Chainが今後この差を縮められるかどうかは、株式以外の資産クラス、たとえば国債やファンドへの展開をどこまで広げられるかにかかっているといえます。

なお、こうしたトークン化資産や暗号資産全般は価格変動が大きく、供給シェアや取引高が伸びているからといって、今後も同じペースで成長し続けるとは限らない点には注意が必要です。

新しい分野であるだけに、規制や制度面の変化によって前提が変わる可能性もありますし、今回取り上げた数字も、あくまである時点の状況を示すものにすぎません。特に新しい仕組みほど、想定していなかった規制対応やシステム上の課題が後から見つかることもあるため、数字の伸びだけを見て判断を急がないことが大切です。

複数チェーンにまたがる資産管理という課題

このように複数のチェーンをまたいでトークン化資産や暗号資産を保有するようになると、どの資産をいつ・いくらで取得したかの記録が煩雑になりがちです。BNB Chain、Ethereum、Solanaと複数のネットワークに資産が分散していれば、なおさら管理の手間は増えていきます。

トークン化株式の分野は動きが速く、bStocksのように短期間でシェアを大きく伸ばすサービスも出てきています。BNB ChainとEthereumのどちらが今後この分野をリードするのか、まだ結論が出ていない今のうちに、両者の違いや立ち位置を押さえておくと、今後同じようなニュースが出たときにも背景を理解しやすくなるはずです。

PR:こうした複数チェーン・複数取引所にまたがる損益をまとめて管理する方法として、cryptactのような損益計算ツールを使うという選択肢もあります。特に複数のチェーンにまたがって資産を持つ場合、年間の損益を自分で正確に計算するのは手間がかかります。

取引記録が増えるほど、あとから手作業で集計するのは大変になりがちです。まずはcryptactで、自分の保有資産の損益がどのように管理できるか確認してみてください。

まとめ

BNB Chainはトークン化株式の分野でbStocksを軸に急成長し、供給量ベースでは約5割のシェアを握るまでになりました。

24時間決済やコンポーザビリティといった特徴が、この成長を後押ししたと考えられます。

一方でRWA市場全体で見ると、複数の資産クラスから資金を集めるEthereumが依然として45%程度のシェアを持っており、BNB Chainとの差は明確に残っています。

今後BNB Chainが株式以外の資産クラスへ展開を広げられるかどうかが、この差を縮められるかどうかの分かれ目になりそうです。

トークン化株式やRWAという分野そのものがまだ発展途上であることを踏まえると、一つのチェーンの数字だけで優劣を判断せず、供給量・取引高・資産クラスの広がりといった複数の指標を合わせて見ていく姿勢が大切だといえます。


本記事はcryptactのアフィリエイトプログラムを含んでおり、また暗号資産・トークン化資産は価格変動リスクが大きいため、投資判断は必ずご自身の調査と責任のもとで行ってください。

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